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大叔母の「もったいない」

こどもの頃、従妹と二人で泊まった大叔母の家の朝食。 明るい居間。 ちゃぶ台の上に並んだ、ご飯と、焼き海苔と、納豆。 従妹と二人、いつものように小皿に醤油を出す。 少し多めに。何も考えずに。 ごちそうさまの後、...
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仏像の背中

仏像の背中の筋肉を見るのが好きな人がいる。 初めて会った時、柔らかい雰囲気のその人が、静かな声で、突然、そう言った。 え、仏像の背中の筋肉? 気にしたこともないその風景を想像してみた。 それから、たまたま立ち寄った...
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お掘りの色

パレットの上で、深緑を作っていた。 小学校の写生大会。タワーのある公園。 鉛筆で下書きをして、時間いっぱい色を塗って図工の時間に仕上げていく。 タワーの足元。画用紙の下半分に大きく広げたお堀の下書きに、深く、きれいな、深...
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静かな部屋で

物を減らしても、生活する部屋のなかには必要なものが置かれてしまう。 考えたい時、力を抜きたい時。 視界に入るものがノイズとなって邪魔をする。 窓側に机と椅子だけ置いた、そのひと部屋は一歩入るだけで体温を少し下げ、呼吸を深...
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レシートのすみで、始まったこと

レシートに赤ペンで✘をつけていた時期があった。 進学して一人暮らしを始めた時。私の生活を支えてくれたのは、家族からの仕送り。 育った家の状況を思うと、決して軽い額ではなかった。 その重みを感じていたから、大切に使いたいと...
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笑顔から、ひらく

「いつも話しかけやすいな」と思う後輩がいる。 そこにいる全員が忙しそうで、それでも誰かに話しかけなければいけないとき、その後輩が、目に入る。 「ごめん、ちょっとだけいい?」と、声をかけることができる。 気付いた。後輩は、...